北アルプスのうち、主稜線の東側に平行して延びる常念山脈中央部を縦走した。中房温泉から燕岳・大天井岳・常念岳・蝶ヶ岳・三股に下るコースである。山中3泊4日、おしなべて天候を表現すれば、早朝は快晴、9時頃から霧が出始め山小屋に着く14時過ぎには濃い霧となった。ま、天候に恵まれたと言えるだろう。山小屋食堂では衛星放送テレビ映像が流れていたが、視ることはなかった。したがって、下界の情報は知る由もなし。これも「たまには好いもんだ」と思った。ただ、最終小屋で中国高速鉄道事故とノルウェー連続テロを登山者から聞き驚く。 11.07.22-25 【燕岳】 表銀座コースの始点。合戦尾根は北アルプス3大急登の一つ。高山植物の女王と言われるコマクサが群生。山名は、春の雪形が燕に似ていることから付けられたとのこと。 【大天井岳】 表銀座コースの途中に位置し、常念岳との分岐点。一般的には「おてんしょうだけ」と呼ばれているが、「おおてんじょうだけ」あるいは「だいてんじょうだけ」と呼ぶ人もいる。松本城の天守閣に似ていることから「おてんしゅかく」が「おてんしょう」に転訛した説らしい。 【常念岳】 常念山脈の盟主、山体すべて長野県に属し松本市と安曇野市にまたがる。山名の由来は、坂上田村麻呂の重鎮・常念坊がこの山に逃げ込んだとされることなど色々な説がある。。NHK朝のドラマ「おひさま」(2011年上期放送)のヒロインも登っているし、安曇野蕎麦畑から写された山容は盟主にふさわしい。 【蝶ヶ岳】 5月下旬から6月上旬にかけて蝶の雪形が現れる。これが山名の由来。蝶槍の南にある三角点が山頂だったが、1990年蝶ヶ岳ヒュッテのすぐ南にある長塀の頭が山頂に変わっている。 その2 その3 その4 その5(花) 各ページ末尾には次ページのリンク先を表示 |
その1 中房温泉〜合戦小屋〜燕山荘〜燕岳〜燕山荘 | |
《コースタイム》 中房温泉7:45〜11:20合戦小屋(昼食)11:50〜 13:15燕山荘(休憩、ザックデポ)13:50〜 14:20燕岳山頂14:45〜15:10燕山荘(泊) 中房温泉と燕岳山頂の標高差、約1300m 合戦小屋では名物のスイカを食す 合戦尾根はアルプス三大急登 燕山荘および燕岳までの間、コマクサの保護が ゆきわたる |
|
前泊の宿 外湯9箇所、内湯5箇所 | |
燕岳登山口、中房温泉敷地内 |
第1ベンチと2ベンチの間、かなり急登 | 第3ベンチ、休憩者多し |
富士見ベンチすぐ上、中学生150名ほどとすれ違う | この坂を登れば合戦小屋 |
坂上田村麻呂ゆかりの小屋、登山者のほとんどが休憩 | 合戦沢ノ頭、濃いガスが押し寄せてきた |
合戦の尾根、燕山荘はもうすぐ | 燕山荘に到着、休憩後ザックをデポし燕岳山頂へ |
燕岳山頂に向かう | ガスが移動し山頂が見えてきた |
山頂は花崗岩の上 | 山頂標識を撮り燕山荘へと下る |
イルカの親子に遭遇、手前の黒い点々はコマクサ | かすかに見える燕山荘で1日目の山行が終了 |
コマクサ、コマクサは水はけのよい砂礫に生えるみたい 燕岳山頂から燕山荘への帰り道に撮影 |