岩手の山(1) 早池峰山
 岩手の山・3座登山を2月に計画した。偶然にも、3月に発生した1000年に一度と言われる東日本大震災や、6月に登録された平泉世界文化遺産の年となり、私にとっても生涯記憶に残る年となった。悲惨極まりないことと喜ばしいことが重複し、登山中にも複雑な思いが脳裏をよぎった。
 花巻市・宮古市・遠野市に山頂境界を有する北上山地の最高峰・早池峰山(はやちねさん)は、約5億年前に隆起、蛇紋岩化した塩基性岩類で形成された浸食残丘。このためハヤチネウスユキソウやナンブトラノオなどの固有高山植物が南斜面に咲く。ハヤチネウスユキソウは、ヨーロッパアルプスのエーデルワイスに最もよく似ていると言われている。日本百名山。
 小田越登山口出発のピストン。樹林帯を抜け1合目に到達すると5合目までは蛇紋岩の山道、種々の高山植物を目にし登山者を魅了する。ハイマツの群落があり、稜線まではまた岩場。なだらかな稜線の頂部が山頂。梅雨晴れの土曜日とあってか多くの登山者が詰めかけていた。花の名山として自然保護も徹底。山中の用便は原則禁止、登山口で携帯トイレを販売していた。   11.07.02

  
小田越登山口8:30〜9:10 1合目〜10:10 5合目〜10:50 8合目〜11:10山頂(昼食)11:50〜
  12:10 8合目〜12:40 5合目〜13:40 1合目(休憩)13:50〜14:30小田越登山口 
小田越登山口、山頂は左端の穏かなピーク 登山口で携帯トイレを販売  「ここで絞りだしておく」との声
出発は樹林帯から 樹林帯抜けて1合目、展望が開ける
蛇紋岩の山道、正面頂部は5合目 5合目・御金蔵(左の岩) ガスがかかってきた
5合目を過ぎるとハイマツの群落 再び蛇紋岩がゴロゴロ、8合目手前
8合目、唯一のハシゴ 稜線まで蛇紋岩が続く
稜線を山頂へ向かう 前方に山頂避難小屋、山頂は左奥
山頂、大勢の登山者に出会う 山頂、この石が一番高い
山頂を下る、前方左のピークは早池峰剣ヶ峰 稜線を右折し小田越登山口方面へ
登ってきた鉄ハシゴを下る 鉄ハシゴ下より、先端は5合目御金蔵
御金蔵下より小田越登山口方面を望む 1合目、樹林を抜け白い点(屋根)で登山終了
        早池峰山の花画像は下段のリンク先をクリックしてください
  中尊寺   5日前(6月26日)に世界文化遺産に登録された平泉のうち中尊寺のみ登山前日に立ち寄る   
中尊寺へ、東北道・平泉前沢インターを出る 金色堂が入る覆堂、金色堂は写真撮影禁止
中尊寺本堂、天台宗東北大本山 「不滅の法灯」 芭蕉像  「五月雨の降り残してや光堂」 奥の細道
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