求菩提山・ 一の岳

 福岡県豊前市と築城町の境界に位置する求菩提山 782mは犬ヶ岳、英彦山とともに修験者の霊山として明治時代前期まで山伏信仰が行われていた。特に求菩提山は岩洞窟などの遺跡や神社があり国宝や重要文化財に指定されたものもある。いずれの地域も耶馬日田英彦山国定公園に含まれる。
 今回登山は、岩洞窟から修験道を犬ヶ岳山系の一の岳 1117mまで縦走し、折り返して求菩提山頂へと至った。当初計画では、一の岳から大竿峠を経由して犬ヶ岳登山口へ下るコースだったが、UターンA地点まで進んだところで、今年の風雪により折れた樹木が山道を覆ったり、道が判然としなかったりで笈吊岩方向へとルート変更をしようとした。ところが、犬ヶ岳手前で「このルートも同様の障害があるかも知れない。登山者には一人も出会わないのだから」と思って計画を変更する。求菩提山は過去数回登っているものの、当サイト開設以前だったため、山頂を踏むルート変更になんのためらいもなかった。当日は快晴の予報に反した天候だったが、18Km超の行程に歩き甲斐を感じた。  10.03.14 


求菩提山、後方の尾根は一の岳方向
求菩提山登山口
求菩提岩洞窟遺跡の一つ大日窟 護摩場跡
護摩場跡〜虎の宿跡間の修験道 虎の宿跡
虎の宿跡〜杉の宿跡間 杉の宿跡
一の岳手前の風雪被害 一の岳山頂
A地点、辛抱たまらずここでUターン 復路、一の岳〜杉の宿跡間
杉の宿跡〜虎の宿跡間 護摩場跡を過ぎ求菩提山頂手前
求菩提山頂の上宮 850段・鬼の鐙(石段)
国玉神社の石段を下る 獅子の口、これより上は飲食が禁じられていた
修験者に思いをはせる 路傍に鎮座する石仏
ミツマタ、この木が多い 駐車場(左)に到着、登山終了
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