華 山(げざん)

 下関市豊田町、華山713m。市最高峰なので、一度は登っておく意味があると思っていたが、山頂は電波塔が林立し車道も通じているため、登山に不向きだと思いあぐねていた。つい最近、NHK朝ドラの次に放送される「あさイチ」で華山の麓にある道の駅「蛍街道 西ノ市」が紹介され、ここを訪れることを兼ねて華山登山に意を決した。神上寺山門すぐ下の駐車場を出発、苔むした参道を登っていくと先端が登山口。山道の30%程度に丸太が敷かれていた。NHKのテレビ塔に着いた時、ここが山頂かと思ったが、実は双耳峰。西側に東屋があり、わずかに高い頂上があった。下山後、道の駅に寄り温泉入浴と遅い昼食。帰宅後、西武ライオンズの敗北を観て「今年はやらんといかんばい!」のスローガンを掲げたソフトバンクホークスが優勝。今日の山行はどこへやら、思わず拍手。「登山を忘れたらいかんばい!」   10.09.26

 【豊浦山 神上寺(じんじょうじ)】
 高野山金剛峯寺派真言宗の古刹。天武天皇(631?〜686)のとき、役の行者がこの地の徳仙上人と開山したと伝えられている。古来、皇室、藩主の祈願所とされ「西の高野山」とも言われている。寺域内には、近松門左衛門誕生の碑や雪舟庭もある。

華山、県道34号から望む 神上寺山門、駐車場すぐ
山門をくぐると大鳥居、華山中腹に中宮はあったが本宮は? 参道、幟は「弘法大師の教えに帰依します」の意味
神上寺金堂 金堂から石段を上がると山道
丸太が各所に敷かれている 岩屋観音、弘法大師が自然石の観音を祀ったとの伝え
NHK電波塔、山頂エリアに到着 NHK電波塔そば(双耳峰の第2ピーク)
華山山頂(第1ピーク) 山頂から電波塔を見る、右端がNHK塔
“げざん” を “げざん” 開始 踏み跡少なく出会った登山者は1グループのみ
神上寺に到着 雪舟の庭(金堂と山門の間)
〔近松門左衛門伝説〕

「曽根崎心中」などの作者で知られている
近松門左衛門は、長府藩家老の子息と、子守役の
奥女中との間で神上寺山門前の小屋にて出生。
この子は平馬と名付らけ、神上寺で養われていた。
その後、赤間関永福寺から、唐津の近松寺で僧侶と
なり祖門と称して上洛した。京都では還俗して
越前藩の杉森家に寄宿して、椙杜信盛と称したのが
後の近松門左衛門であるという。

下関郷土史家 吉村藤舟説 参考
近松門左衛門誕生地の碑(山門前)
登山後に立寄った道の駅「蛍街道 西ノ市」県道34号沿い 同左、道の駅  温泉入浴、アルカリ泉・肌はすべすべ  
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