福万山杵築ひいなめぐり
 大分県玖珠町福万山1236m。登山口は由布市。由布岳の北側を通るたびに大きくそびえる山が見えたものだ。しかし、この山に注目することなく、由布岳や九重の山々に登っていた。山友達の山行計画に記されていたので、一度は登ってみようと先行しての登山。意外や意外、こんな良い山であったとは。特に、地図のA地点から山頂までの尾根歩きは心が和む。何よりも由布岳の双耳峰が間近に見えるのがいい。上りはまともなルートをたどったが、下りは時間的余裕もあり、ガイド本にないルートを試みる。B地点からC地点間は猟師道とも思える荒れた急こう配。C地点から林道までは、登山道はなく、木々の間隔が比較的広く開いている落葉樹の間を縫って最短距離で林道に到着した。が、この下りルート、一般登山者には断じて勧められない。道に迷う可能性が大である。

  登山を終え、杵築市へ移動。江戸時代から13代続いた医師の旧家を管理しているKHさんの賀状に「
杵築『ひいなめぐり』にいらっしゃい」と案内があった。その旧家である佐野家の初代は、緒方洪庵の適塾で学び、杵築に居を構え藩医も務めた。胃がん手術が国際的に評価されている14代は、東京在住である。「ひいなめぐり」は時間の関係もあり3軒のみ。うち一軒は「酢屋の坂」と「志保の坂」の由来となった綾部味噌(昔、酢屋)。  10.02.24 
  福万(ふくま)山 9:40 登山口駐車場〜10:40 A地点(休20分)〜1:40 山頂(休60分)〜14:00 ゴルフ場(休10)〜14:40 駐車場
前方の福万山(山頂は右)へ登山開始、左の峰(白)より登る
登山道は落葉樹となる
やや勾配がきつくなり、クマ笹が茂る 落葉樹を抜けると杉の植林
植林帯からまた落葉樹、地図のA地点を右折 最初のピークへ、山頂まで樹木はほとんどなし
日出台へと延びる尾根、斜面の常緑樹は馬酔木 中央のピークが福万山頂、右後方は由布岳
福万山頂に到着、岩石があるのはこの上りのみ 福万山頂、後方は由布岳
B地点からの展望、由布岳の手前に大分自動車道が見える 荒れた猟師道を下る、火山灰土が滑る
由布高原ゴルフ場、福万山頂が顔を出している 出発地点に到着、このあと杵築へ移動
   杵築『ひいなめぐり』
酢屋の坂(手前)と志保の坂(後方) 何度かテレビドラマに登場した酢屋の坂
江戸時代より13代続いた医者、内側に江戸期の木造家屋 佐野家、雛飾りの一部
戊辰戦争時の軍医、佐野家10代と村上家(中津)9代 佐野家、役者ではなく一般観光客、江戸時代と錯覚
綾部味噌屋(昔、酢屋)、酢屋・志保の坂の名称由来 左写真の家屋説明
綾部味噌屋、雛飾りの一部 和菓子・松山堂の雛飾り
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