福 智 山
 およそ30年前、カナダに移住した元職場の先輩が久しぶりに帰省した。直方市育ちである先輩の第一声は「福智山に登りたい」だった。“ふるさとの山に向ひて言ふことなし ふるさとの山はありがたきかな”と詠んだ石川啄木と同じ心境だったのだろう。
 福智山は、北九州市と直方市に境界を接する山で、英彦山六峰の一つに数えられ役の行者が足跡を残した修験の霊山。山頂には2つ石祠があり、南側には小笠原藩が祀った福智神社、西側には黒田藩が祀った福智社がある。360度の展望は、四季を通じて多くの登山者を楽しませている。
 カナダの先輩と仲が良かった同じく元職場の先輩と3名の登山。山頂は、やや風が強かったもののススキの穂がゆれ、青空も次第に面積を広げてきた。カナダの先輩いわく「生涯最後の福智山になるのかも知れない」と感慨深かそうだった。  10.10.29

  福智山ダム登山口9:20〜9:50薙野〜10:20上野越10:30〜1:20福智山頂12:40〜
  13:00からす落 〜 13:30大塔の滝13:40 〜 14:00大塔分れ 〜 14:20ダム登山口   

福智山ダム周回道から山道に入る
登山口すぐ、上り唯一の沢渡り 林道に出る
薙野を通過している 上野越で一休憩
上野越を左折し福智山頂へ向かう 筑豊新道との合流箇所
ようやく山頂が見えてきた 福智山頂
福智山頂からの展望、宗像四塚(左から城山、金山、孔大寺山、湯川山)と遠賀川
前方足立山と小倉市街、左・関門海峡、福智山頂より 石灰採掘場(白)、竜ヶ鼻(右)、福智山頂より
風を避けて岩場で昼食、コンビニ弁当とラーメン 南側(昼食岩場)より山頂を見る
小笠原藩が祀った福智神社 福智山ダム、山頂〜荒宿荘より望む
荒宿荘前で5分休憩 からす落、左折し大塔の滝へと下る
大塔ノ滝を写している
大塔ノ滝 紅葉はまだまだ、大塔ノ滝付近にて
大塔分れ、左の道を下ってきた 福智山ダム登山口駐車場に到着
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