岳滅山、釈迦ヶ岳

 福岡県添田町と日田市にまたがる岳滅鬼山(がくめきさん)、添田町と福岡県東峰村にまたがる釈迦ヶ岳。その両山間は古来、修験者が往来した英彦山へと通じる峰入り古道の一部。むろん、今回歩いた岳滅鬼山までの山道もほとんど峰入り古道である。作家・井手孫六が選定した「日本百峠」の岳滅鬼峠は英彦山への参拝者が通過した箇所。「従是北豊前国小倉領」(これより北は豊前の国小倉領)と刻まれた石柱が建っている。最標高の岳滅鬼岳は、その名称が一般には広まっているが正式名称は分からない。国土地理院地図(ネット)にもその名が記載されていないし、日田市が設置した山頂標識にも記されていない。三国峠は豊前国(添田町)、豊後国(日田市)、筑前国(東峰村)の境界。前述のように三国峠までは、何度目かの縦走だったが、歴史を享受するものがあった。しかし、それ以降は変化に乏しい長い道程。ところが、釈迦ヶ岳山頂からの展望と急勾配の下りに印象深いものが脳裡に焼付いた。  2016.01.10

始発点駐車場  国道500号線と英彦山権現の間 工事中のため車両通行禁止となっていた
英彦山権現前、本来はここに駐車  これより大南林道 大南林道に並行する汐井川を渡渉
山道に入る  登山者が少ないのかやや荒れている 大南林道を横断し、再び山道
「峰入り古道」の標識が所どころにある 岳滅鬼峠  「従是北豊前国小倉領」の石柱
岳滅鬼岳までは難所数ヶ所 足場の悪い稜線、右側は切れ落ちている 
岳滅鬼岳山頂  最標高だが注目されないピーク 岳滅鬼岳山頂  真新しい温度計は0℃
岳滅鬼岳を下り登り返すと岳滅鬼山頂だ 岳滅鬼山頂  三等三角点
岳滅鬼岳を振り返る  左は英彦山  岳滅鬼山頂  こう(黄)一点
岳滅鬼山頂で昼食、下り始める 緩やかな稜線  薄い雪化粧
三国峠  豊前国、豊後国、筑前国の境界 岳滅鬼山を振り返る  手前は食害防止の植樹
キシミ   本登山唯一の花 釈迦ヶ岳山頂
釈迦ヶ岳山頂からの展望  
釈迦ヶ岳を下る  急勾配が長く続く   大日岳への分岐
大日岳  分岐からちょっと寄り道して見上げる 斫石トンネル出口・終着点 
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