山頂付近が福岡県と大分県にまたがるが、一般的な登山口は福岡県側。登山家・岩崎元郎が選定した新日本百名山。新潟県の弥彦山、兵庫県の雪彦とともに日本3彦山。また、山形県の羽黒山、奈良県の大峰山と併せた日本3大修験山でもあり、参道沿いには山伏の宿舎たる「坊」跡が多数目につく。銅(かね)の鳥居から500m登ると、左手に国の重要文化財・英彦山神宮奉幣殿が表れる。1616年、小倉藩主・細川忠興によって修復されたのだが、創建は740年と伝えられている。 通常は別所駐車場や豊前坊をスタート地点とするのだが、久し振りに銅(かね)の鳥居を発着点とした。最大目的は四王寺の滝の氷曝。「1月に来た時より、かなり溶け落ちている」と年配男性がつぶやいていた。まあ、岩全体を覆っているよりも芸術的に見えるので良とする。滝からの予定コースは、鬼杉経由であったが、南岳へと近道をとる。道すがら見た危険標識どおり滝から100mは大変危険、絶対に勧められない。標高およそ1000m以上にある樹木に咲いた雪花が、空の青に白が冴え渡っていた。滝の芸術にも、樹木の雪花にも、晴天の空にも感謝しつつ山を下る。 2013.02.10 |
銅の鳥居より続く石畳 | ||
国の重要文化財・銅(かね)の鳥居、佐賀藩主の寄進(1637年) ザックの山伏に先がけ登山開始 | 財蔵坊(山伏の住居)跡、福岡県民族文化財 | |
英彦山神宮への石段 | 英彦山神宮・奉幣殿(国の重要文化財) | 梵字岩へは行かず右方向へ |
滝分岐、滝から先が特に危ない | ||
銅の鳥居から同行した3人ガール | 四王寺の滝 かなり溶け落ちているが、これがまた芸術的 | |
「氷柱をロックにしたら美味」なんちゃって | ||
滝に近ずいては危険、氷柱が落ちてくる | 見えない人も含めて10数人の見物 | 南岳方向に歩を進め始めた登山者 |
尾根に出ると谷を挟んで中岳山頂が見える | ||
四王寺〜南岳間、これぞ雪の花 | 尾根上を南岳へ向かっている | |
南岳山頂、昼食 | 中岳山頂の英彦山上宮、南岳より | 中岳山頂に着き南岳を振り返る |
中岳山頂広場 晴天無風、外でのランチが避難小屋より気持よさそう | ||
中岳山頂すぐ下、肉眼の方がもっと素敵だった | 中岳山頂付近、何と表現しようかしら | |
産霊(むすび)神社 | 中津宮、山道からほんの少し入る | 下り一番の難所 |
奉幣殿に到着、下りも3人ガールと | 奉幣殿を下る石段 | 正面は発着点の銅の鳥居 |