九重・三 俣 山

 三俣山は、阿蘇くじゅう国立公園の九重正面登山口・長者原から見ると正面に居座っている。初夏は九重山系の平治岳と並び称されるミヤマキリシマ。秋はドーダンツツジの紅葉が大船山(九重山系)に肩を並べている。そんな鮮やかな紅葉が目的の山行。
 快晴に近い天候だが、強い風が雲を足早に移動させている。午後からは曇りの予報。雲の移動状態によっては登山の良し悪しを左右するのかも知れない、そんな不安を覚えつつ三俣山・北峰の紅葉が見える所まで辿り着く。丁度見頃だった。北峰尾根を進む時刻になると、ますます風が強くなってきた。しかし、赤く染まったドーダンは、十分に我々の双眸を惹きつけていた。岩を風よけにして遅く長い昼食を済ませた時、不安は的中、下山方向(大鍋・本峰・すがもり越)は濃いガスに包まれていた。やむなく予定の復路を変更し直接長者原へと下ったのだが、北峰のザレ場斜面は、落石と滑落の危険が大きく肝を冷やした。紅葉には満足したものの、心中穏やかでなく後味の悪い反省しきりだった。  12.10.16

   
大曲登山口10:10〜11:00すがもり越〜11:30西峰山頂〜12:00 W峰山頂〜12:20南峰〜
   13:40北峰(昼食)14:20〜17:20長者原登山口
 
やまなみ道・大曲登山口、登山開始
三俣山、目的地は左端の小さなピーク一帯   右の西峰から奥の方に回り込む
旧鉱山道路を左折し谷を渡る ガレ場、すがもり小屋に向かう
すがもり小屋(三俣山・西峰取付き) まもなく西峰山頂
西峰山頂手前から南側の九重連山を望む、風は強いが天気は上々
三俣山西峰山頂 W峰、赤い帯もドーダンツツジ
W峰山頂、一休み 南峰、遠方右は大船山  W峰より望む
北峰と大鍋(低地)  南峰取付きからの眺め 三俣山南峰山頂
小鍋(低地・シワ)の東北斜面、紅葉は全てドーダンツツジ
小鍋南斜面
北峰南斜面、斜面の下方は↓の写真に続く
北峰斜面、↑の写真の下方
北峰(手前)と本峰、鞍部(白)から左に下ると大鍋
北峰山頂(遅い昼食40分間) 好天が嘘のように濃いガス到来、右ルートへ変更
ザレ場・涸れ沢を経て長者原登山口へ 登山終了、長者原温泉郷(泊)
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