城 山 キヌガサタケ

 福岡県宗像市、福岡教育大学すぐ北に位置する城山(じょうやま)369m。頂上まで1100mの山道は勾配が急だが、手ごろな山として頂上までの往復を日課としている人が多い。加えて登山口には水汲み場があり、年中人の絶え間がない。山頂に戦国時代まで出城があったことが山名の由来。この出城は、豊臣秀吉の九州統治により、小早川隆影によって取り壊された(頂上説明看板) 
 私たちは、キヌガサタケの観賞が最大の目的。城山の自然を守るボランテェアのおじさんは「今年は少雨(6月)の影響なのか少ない」と説明。事実、数においては物足りなかったものの、環境省絶滅危惧U類に指定されているウスキキヌガサタケが完全な形で観賞できただけでも良しとしよう。 
     07.06.30
 
キヌガサタケ(衣笠茸) スッポンタケ目 キヌガサタケ科
竹林、広葉樹林内に群生あるいは散生する。幼菌は卵形で、成熟して殻が破れると柄(写真左上)を伸ばし、菌網(マント)が地上まで下がってくる。見頃は午前9時前後から1〜2時間。その後は次第に萎えてくる。キノコの女王は、はかなくも短い命である。中華料理では高級な素材として珍重され、スープなどに用いられる。
ウスキキヌガサタケ(淡黄衣笠茸) キヌガサタケの一変種、環境省の絶滅危惧U類に指定されている。
登山口、水汲み場 整備された山道 頂上、親切に城址説明
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