最初にお断りしたいのは、「国東半島」と表題をつけたが、豊後高田市内3箇所のみの取材である。当地に行ったのは、高校時代の友人数名との一泊親睦会のため。会名は「ザックばらん会」と言い、15年前、私が名付け親。後にそのまま私のサイト名となった。しかし、会名を記すのは、今回がはじめて。なんで「ザックばらん会」なのか? それは、仕事・趣味・容姿・失敗・秘密・その他、すべてを赤裸々に話し合える「オレ」「お前」の仲だからである。 親睦会は、豊後高田市香々地町大高島地区の民宿。正面に見える島〈馬の瀬〉が絶景にアクセントを添えている。当地名産のワタリガニ(商標・岬ガザミ)など魚料理に舌鼓を打ちつつ賑わう。翌日はイチョウ林に立ち寄り長崎鼻へ。長崎鼻は芥川龍之介「鼻」の主人公・禅智内供の鼻のような細長い形をしている周防灘に突き出た岬。公園には海水浴場やキャンプ場がある。 昼食後、天台宗に属し、718年、仁聞菩薩の開基と言われている富貴寺に向かう。土地に榧(かや)の大木があり、この木1本で大堂を建て仏像を彫ったと伝えられている。国宝・阿弥陀堂(富貴寺大堂)は、宇治平等院鳳凰堂、平泉中尊寺金色堂と並ぶ日本三阿弥陀堂の一つであり、九州最古の和様建築物。周囲に映える紅葉の彩りにも感嘆した。 08.11.29-30 |
11/29-30 親睦会を催した民宿とその周辺 | |||
民宿への道標 | ワタリガニ(岬ガザミ)などの魚料理で親睦会 | ||
民宿から見渡す漁港・馬の瀬(島)・周防灘 | 忘れ咲きのツツジ | ||
イチョウ林、想定外・思いもよらぬお土産を瞼に収める | 嬉々として黄色い絨毯に触れてみる | ||
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長崎鼻公園入り口より姫島方面を望む | 岬の突端、岩は溶岩塊 | ||
海触洞穴、外海とつながっている | 「火山による凝灰礫岩が波に浸食された・・・」と書いてある | ||
北原白秋の前夫人だった江口章子の歌碑は、 出身地である香々町と地元短歌会の協力により 昭和53年2月に建立された ふるさとの香々地にかへり 泣かむものか 生れし砂に顔はあてつつ この歌は、昭和12年近親あてのハガキに書かれたもので その大意は「もしそれが許されることであれば、 ふるさとの香々地に帰って、生まれ育った海岸の砂に 顔をあてながら、思いっきり泣いてもみたいものである」 作家、瀬戸内晴美(寂聴)が昭和54年取材のため香々町に 来訪。のちに「ここ過ぎて・・・白秋と三人の妻」を執筆、 新潮社より単行本と新潮文庫(上・下)が出版された (香々地町教育委員会説明文より抜粋) |
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江口章子(北原白秋前夫人)の歌碑、公園入口 | |||
11/30 豊後高田市蕗、富貴寺 | |||
富貴寺山門 | 国宝・富貴寺大堂(阿弥陀堂) | ||
裏手より大堂を見る、肉眼では紅葉がキラキラ光っていた | 大堂裏手、左写真より右に移動 | ||
このあと三人揃った写真を撮ってあげた | 参道を下り帰途に着く、前方は山門 |