石見銀山 ほか 
 「石見銀山に行かないか」と、友人の誘いがあった。最近の私は登山以外に興味はないが、“山”付くくことと、世界遺産も悪くないなと思い観光ツアーに参加することにした。島根県大田市石見銀山大森地区、安来市足立美術館、出雲市出雲大社がそのコース。最大の目的は、昨年世界遺産に登録された石見銀山。他は既に訪れている。  08.09.29-28
 石見銀山
 石見銀山は、鎌倉時代末期に周防の大内氏が発見したとの説が有力。重金属を好むヘビネゴザ(シダ類)が見られたことから銀山発見の手がかりになったと言われている。関ヶ原の戦い以降は徳川幕府の直轄領となった。明治に入って民間に払い下げられ、1923年産出量減少のため休止。1943年水害などのため、完全閉山。水抜き・通気用・採掘を含む間歩(まぶ・坑道)が600箇所あることが確認されている。2007年7月、ユネスコ世界遺産に登録される。産業遺産としては日本ではじめて。山を崩したり、森林を伐採したりせず、狭い坑道を掘り進んで採掘する環境に配慮した生産方式が評価されたもの。
 銀山公園(バス降車)、これより龍源寺間歩へ向かう 龍源寺間歩へ向かう歩道
銀山の発展を祈願する場所跡 徳川家康から出雲の称号を与えられた銀山担当者
 龍源寺間歩(坑道)入口  龍源寺間歩出口
龍源寺間歩本坑 龍源寺間歩枝坑
観光用新坑道 佐毘売山神社、鉱山発展の祈願が行われた
代官所跡(現、大森銀山資料館) 観世音寺(大森代官所の祈願寺)
清水寺(せいすいじ)、銀鉱石発見の端緒 清水寺山門には不動明王と毘沙門天の立像がある
大森裁判所跡 大森裁判所跡入口に取付けられた説明看板
大森地区の町並み 町並みのパン屋さん
 足立美術館
 当地の実業家、足立全康(あだちぜんこう・1899から990)が1970年、財団法人足立美術館を設立。全康が収集した絵画など1300点が収蔵されている。なかでも日本一として知られている横山大観の作品は130点にのぼる。「庭園もまた一幅の絵画である」と全康。5000坪におよぶ庭園は、アメリカ日本庭園誌が選ぶランキングでは5年連続1位を続けている。絵画は撮影禁止、庭園のみを貼り付けておく。 
足立美術館設立者・足立全康の像 庭園
庭園 庭園
 出雲大社
 出雲大社は古来より伊勢神宮と並び称されていると説明を受ける。本殿の修造のため、祭神である大国主命(大黒さま)は仮殿(拝殿・いつも参拝するところ)に遷されていた。即ち、平成20年4月から平成20年5月までの「平成の大遷宮」である。「神さまが近くなったので、お願い事がよく伝わることでしょう」とガイドさん。修造費用は80億円とのこと。昭和56年に新築された神楽殿に掛るしめ縄は、日本一。
本殿、H20年4月修造のため遷宮 遷宮が行われた仮殿(拝殿)
神楽殿(昭和56年新築) 神楽殿の大しめ縄(重さ5tは日本一)
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